04:昆虫や生物: 2006年9月アーカイブ

道ならぬ恋

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今週はよく晴れた日が続き、我が家周辺のヒガンバナも最盛期を迎えているが明日の午後からは天気も下り坂となるそうで、撮影の旬もそろそろ終わろうとしている。

小さな田んぼの脇に、びっしりとヒガンバナが花を咲かせている。ここのご主人は植物好きのようで、庭木の剪定もご自身できれいに刈っているのだが、このヒガンバナの咲く場所も事前に草を刈っておいたらしい。ちょくちょくお邪魔する度に快く撮らせて下さる、実に人柄の温かいご老人だ。こんな風に年をとりたいものだと思う。

higanbana08.jpg
Canon EOS 20D / EF70-200mm F2.8L USM

こんなにびっしり咲いていると意味も無くフレームを赤でいっぱいにしたい衝動に駆られる。

さて、そんなびっしり咲いた花の中。例によってモンキアゲハが盛んに蜜を吸っているのだが何を勘違いしたのかそこにアゲハが盛んにモーションをかけている。

mitinaranu.jpg
Canon EOS 20D
TAMRON SPAF90mm F2.8 MACRO (172E)

トンボにせよ蝶にせよ、種が違っても取り敢えずは同種のメスじゃないかと確認しに行くものだが普通はすぐに違う事に気がついて離れていく。しかしこのアゲハはずーっとこのモンキアゲハにアピールを続けていた。付きまとわれるモンキアゲハのほうは迷惑そうに飛び去るのだが、それでもついていって前に回りこんで求愛の舞いを披露し始めた。

一度このパターンに入るとモンキアゲハのほうも無視できなくなってしまうようで、アゲハが前、モンキアゲハが後になってしばらくの間一緒に飛んでいたが、やはりこれだけサイズが違うと舞いのタイミングが合わないようだ。

そのうち別のモンキアゲハのオスが乱入してきて道ならぬ恋は終わり、アゲハはどこかへ飛び去ってしまった。

何故こんなことが起こるのか判らないが、何かのきっかけで一度スイッチが入ってしまったら後はオートマチックなのかも知れないな。人間だってそういうことが無い訳じゃないし。

子供の頃、遠足などで近郊の山へ行くとまるで行く先を案内するように先へ先へと走ったり飛んだりしていた極彩色のきらきらしたハンミョウ。近付こうとすると飛んでいくし、ゆっくり足を忍ばせて近付いてもトットコ走って逃げてしまう。

なかなか近づけさせてくれないし、じっとしている事も少ない困った虫なのだが、地元の公園で見つけたハンミョウを観察したところ獲物を捕らえてムシャムシャやっている最中だけは動きが止まるようだ。

ってか、こいつら肉食だったのか。子供の頃からお馴染みの虫のくせに何を食べるかとか全く知らなかった・・・。

namihanmyou01.jpg

何やら捕まえて食べているところだ。口の辺りで白い大顎がワシャワシャ動いている。目つきもやっぱり捕食者という感じで、道案内などというイメージは吹き飛んでしまうなぁ。

namihanmyou02.jpg

動かずじっとしていれば警戒されないかと思っていたが、動かなくてもこちらを認識しているように見える。こちらをじっと観察しているナミハンミョウ。こちらが動かなくてもずーっとこうやって睨んでいる。試しにちょっと動いてみたらすぐに逃げてしまった、という事でにらめっこは私の負けだった(笑)

Canon EOS 20D
SIGMA APO MACRO 180mm F3.5 EX HSM
cropped

せっかく咲き揃い始めた地元のヒガンバナだったのだが、昨日の台風でボロボロになってしまった。まだツボミが沢山残っているのが救いと言えば救いだが・・・。ほかの場所はどうなんだろうと気になってしまう。

まさか今年はこれで終わり、なんてことは無いことを願うのだが・・・。

monkiageha01.jpg
Canon EOS 20D / EF100mm F2.8 MACRO USM

昨日のもの凄い風をどこでどうやって凌いでいたのか、沢山のモンキアゲハが「よんごひんご」になったヒガンバナに集まって、昨日の分を取り戻す勢いで吸蜜していた。

メスはひたすら吸蜜しているのだが、オスはメスにアピールしなくてはいけないので、落ち着いて蜜も吸ってられないようだ。とりあえず吸蜜しつつメスが通りかかるのを待つものもいたが、このオスはひたすらメスに付いてまわって涙ぐましい努力をしていた。擦り切れ気味の翅が彼の必死さを代弁している。

今日もほぼ曇りだったが、山道を渡る風はだいぶ涼しく爽やかになってきた感がある。道端に咲く花に来る虫も増えてきたようだ。

道端のママコノシリヌグイの花もホソヒラタアブやトックリバチなんかで賑わっていたのだが、その中に見慣れない虫を見つけた。

komayubati01.jpg
OLYMPUS E-1
TAMRON SP90mm F2.8 MACRO (72B)

花にとまったのを見てファインダーを覗くと・・・あれ?いない。
なにやら落ち着き無くちょこちょこと花から花へと移動している。とまったと思って近付いてファインダーを覗くともういない、ってなことを何度か繰り返したが、ようやく塩梅のいい花を見つけたのか落ち着いてくれた。

さて、これは何だろう?翅には黒い模様があり、お尻の先から長い産卵管っぽいものが伸びている。手持ちの図鑑にも見当たらないし、何の仲間なのかすら判らなかったので標本写真のサイトで片っ端から画像を見ていたらそれらしきものを見つけ、どうもコマユバチの仲間らしいというところまでは判った。

コマユバチは寄生蜂で、蝶とか蛾の幼虫に卵を産み付けるのだが、その種類によって宿主に選ぶ相手も決まっているそうだ。長い産卵管はそのためのものなんだな。

クロヒゲアカコマユバチというのがかなり似ているのだが、これは頭が黒いらしい。他に近い種類が無いかと探してみたが、ネット上でもコマユバチの画像は少ないようだ。マイナーな昆虫なのかな?でも寄生蜂って虫マニアの間では人気高いと思うのだが・・・。

後翅の付け根が褐色で、よく滑空するように飛ぶ姿が見られるハネビロトンボ。オスの腹部は赤というよりは朱色のような独特の色合いで先が黒いため見分けやすいのだがこのトンボも止まっているのをあまり見かけない・・・と思っていたが、この個体は翅が傷んでいるようだし、ちょっとお疲れ気味なのだろうか?立ち枯れた草の先にとまって休んでいた。

hanebirotonbo01.jpg
Canon EOS 20D / EF100mm F2.8 MACRO USM

気合を入れて何とか姿を捉えた未確認トンボ。やはりオオヤマトンボだったようだ。矢印の先の黄色の斑紋がポイントである。

ooyamatonbo01.jpg
Canon EOS 20D / EF-S 17-85mm F4-5.6 IS USM

それにしてもこのトンボは速い!コイツに較べたらギンヤンマなんかノンビリ飛んでいるようにしか見えない程だ。左右が見通せる岸辺に立って周回してくるのを待つわけだが、注意して見ているつもりでも気づいたときにはもう目の前ということが何度も。本気で飛ばしているときはとてもじゃないが追いきれないくらい速い。

恐らく3匹くらいのオオヤマトンボがぐるぐる池を回っているようなのだが、途中でお互いに牽制しあったりしてコンスタントに飛んできてくれない。来ないな~と思って気を抜いていると忘れた頃にやって来たりするのだ。

何とかピントが合っているとは言っても、これは相当大幅にトリミングをしている。もっと大きく写したいんだが・・・。どうしたら写せるだろう? やはり修行あるのみかな・・・。

地元の公園の池の外周をパトロール飛行している大型のトンボがいる。一時期姿を消していたのだが、最近また戻って来たようだ。パッと見オニヤンマかと思ったのだが、普通オニヤンマは池の周りを周回飛行しないと思われる。

茂みに邪魔されずに飛行ルートを見られる場所が池の角の部分だと言うのが災いして高速で飛び去る彼を未だ鮮明に写せないでいるのだが、とりあえず何トンボなのか知りたくて適当にシャッターを押してみた。

ufo01.jpg
OLYMPUS E-1 / ZUIKO DIGITAL ED50-200mm F2.8-3.5

ボケボケのブレブレでひどい写真だが、やはりオニヤンマではなくてオオヤマトンボかもしれない。うーん、こいつははっきりさせたいなぁ。と言う訳で、かなり「このトンボを撮ってやろう」と言うモチベーションが上がった(笑)

ところでこんな風にぱっと見オニヤンマなトンボは、”特にトンボの種類に拘らない一般の人”にとっては全てオニヤンマなのだ。というか極端な話、黒字に黄色の縞々のトンボはオニヤンマと言ってもいいだろう。

先日もハスの咲く池で、オニヤンマがハスのツボミに止まりに来るのを待っているんだと言うカメラマンがいた。まさかと思いながらしばらく待ってみたのだが・・・あ、あれがそうかな?と彼が指差す先にはタイワンウチワヤンマがいた。うーん・・・。

スイレンの葉の上でギンヤンマが産卵中。
こういった大型のトンボでギンヤンマのように連結産卵をするものは珍しいのだそうだ。大きなトンボが2匹つながっているので実に見つけやすい。

ginyanma02.jpg
Canon EOS 20D
SIGMA APO TELE MACRO 400mm F5.6 HSM

必ずしも連結状態で産卵するものではないようで、メスが産卵しているすぐそばでオスが警護飛行をしているというシーンも見たことがある。

飛びながら水面にチョンチョンとシッポをつけて産卵する種類ならともかく、草の茎などにつかまって時間を掛けて産卵するタイプのトンボにとってその行動は結構なリスクをともなう。先だって、大きな池のほとりで産卵していたギンヤンマのペアを見ていたらいきなり魚が出てきてパクっ!その時は危うく難を逃れたようであったが、彼らの日常は常に死と隣り合わせのようだ。

その点このスイレン池には魚はいないし、水面に浮かぶ葉の上なら安全に産卵できる。あぁ、それでここはギンヤンマがやたらと多いのかもしれないな。

ツノトンボ

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水辺の草むらの中、トンボでもいないかとウロウロしていたら妙なトンボに出くわした。

tunotonbo01.jpg
Canon EOS 20D / EF100mm F2.8 MACRO USM

どうもこの頃、見慣れないトンボを見つけたら先ず翅胸側面の斑紋を撮ると言うのが癖になっている(笑)
というわけで横に回りこみながら接近しようとするのだが、ボウボウの草むらの中で虫を驚かさずに移動すると言うのは中々大変だ。何度か逃げられながら接近に成功するのだが、その頃にようやくこれがトンボじゃないことに気がついた。飛び方がなんだかバタバタしていてトンボのような軽やかさがないし、頭には長い触角があり、さらにシッポの先にはハサミみたいな付属器がついている。

ああ、これが噂のツノトンボか。実物を見たのは初めてなのだが、よくトンボ関係の本にトンボみたいだけどトンボじゃない昆虫として紹介されているやつだ。
アミメカゲロウ目というからトンボよりアリジゴクのウスバカゲロウに近いのだが、それにしてもトンボに似ている。

これは擬態?

蜂ならともかくトンボに似せることによって何かメリットがあるとも思えないのだが。たまたま似てしまっただけなのだろうか?

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