そろそろ梅雨明けも近いはずなのだが、このところ実に梅雨らしい天気が続きネタ切れ気味な今日この頃。今も鹿児島市や霧島市方面では避難勧告が出るほどの大雨が降っているようだが、何故か私の住む市来ではそれほど降っていないのが不思議だ。
さて、今まで何度かトンボの羽化を見に深夜から早朝に掛けて出かけて見たのだがいつ見ても抜け殻しか残っていないものがある。大抵のトンボは朝までじっとしているものだが、中には夜のうちに飛んでいってしまう種類もいるそうだ。これはどうにも見てみたいと思い少しづつ見に行く時間を早めて羽化直前のヤゴを探してみたのだ。
岸辺近くのハスの葉の上で見つけた例の抜け殻と同じ形のヤゴ。しばらくすると羽化が始まった。この種類は以前UPしたチョウトンボやシオカラトンボとは違い平らな場所で羽化する習性のようだ。ぶら下がって羽化するタイプのものとは違い上半身を垂直にして出て来た。

トンボ目サナエトンボ科ウチワヤンマ属
Canon EOS 20D / EF100mm F2.8 MACRO USM
LED Light
真横から撮影していたのだが、途中で向きを変えられてしまった。ライトが眩しかったのか?
この状態で羽化開始から1時間20分ほど経過している。このあとすぐに閉じていた翅を開いて細かく震わせていたと思ったら、もう飛んでいってしまった。翅を震わせていたのはほんの4、5分のことだった。
まだ色も白っぽくて完全に体が固まっていないと思われるのだが、どうしてそんなに急いで飛んでいくのだろう?と不思議になる。小さな池なのだが見たところ抜け殻は池の周辺部、岸に近いところばかりで見つかるのは羽化直後になるべく水の上を飛ばないためなのかもしれない。実際飛びそこなったのか水に落ちてジタバタしている個体を見たことがある。
極楽とんぼという言葉があるが、本当のところトンボはそれほど暢気に空を飛んでいるわけではないようだ。かなりのリスクを犯して空へと飛び立っていく、まさに命がけなのだ。
OLYMPUS E-1 / ZUIKO DIGITAL ED50-200mm F2.8-3.5
それから何日か過ぎ、生き延びる事の出来たタイワンウチワヤンマの成熟個体を池の周りで見ることが出来るようになった。しきりにオス同士で、あるいは他種のオスとも縄張り争いを繰りひろげている。頑張ってたくさん子孫を残せよ。