02:道端の花: 2006年9月アーカイブ

名前はアキノタムラソウだが、大体梅雨の頃から秋の中頃まで咲いている。例年、真夏の間は影を潜めるように感じていたのだが今年はその間も継続してよく咲いていたような気がする。

なんだか撮りにくい形の花で、毎年そのうち本格的に撮ろうなどと思っているうちに花期が終わってしまうのだ。この花と入れ替わるように咲くヤマハッカも同じような色で遠目に見ると似ているため、まだアキノタムラソウは咲いてるな、まだ大丈夫、なんて思ってしまうのも撮らず終いになる原因だ。

akinotamurasou01.jpg
Canon EOS 20D
TAMRON SPAF90mm F2.8 MACRO (172E)

いつも横から撮って失敗しているので上から撮ってみた。横から見たのと較べて随分お行儀が良い形じゃないか(笑)

同じシソ科でハルノタムラソウ、ナツノタムラソウというのもあるらしいが、まだ見たことは無い。そういえばただのタムラソウと言うのもあるがこれはキク科だ。しかしタムラってなんだろう?人の名前だろうか?

ちょっと検索してみたところによると、里山の意味かもしれないが実は良く判らないらしい。

これを撮ったのは10日ほど前、まだ秋雨前線がウロウロしていた時分だったのだが、名前が判らなかったため保留していたものだ。

nangokukamomeduru01.jpg
OLYMPUS E-1
TAMRON SP90mm F2.8 MACRO (72B)
nangokukamomeduru02.jpg
OLYMPUS E-1 / ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 MACRO

この花の直径は葯2.5センチほど。葉は3~4センチ。ツルを辿っていけばもっと大きいものがあったが先が切れていて長さがどれくらいだったのか判らなかった。

ツル、対生、単葉、全縁と葉っぱ検索をしてみると、コバノカモメヅルが引っかかるのだが花は紫色だ。こんな風に淡黄緑色なのはシロバナカモメヅルというのがあるのだが、いづれの種類も近畿地方よりも北に分布が限られていることになっている。

じゃあこれはなんだ?と色々ネット検索して見ると九州にはアオカモメヅル、ナンゴクカモメヅルといった種類が有るようだが・・・どうも情報が少ない。それもそのはず、どちらもレッドデータプランツなのだ。

そんな訳で先日県立図書館で調べてみると、名だたる大図鑑でも挿絵が載っていないのだが、この本に写真付きで掲載されていた。

九州・野山の花
花トレッキング携帯図鑑
九州・野山の花―花トレッキング携帯図鑑
この出版社の図鑑って九州中心で非常にありがたいのだが、印刷がイマイチな割に値段が高いんだよな・・・。

多分ナンゴクカモメヅルなのだろうと思うのだが、今一つ確信が持てない。ただ、この図鑑の記述で雨が降らないと花が開かないというのがあって、この点については状況に一致している。

しかし、いつも思うのだが全国版の大図鑑には九州限定の植物の掲載がはしょられている事が多い。どこか本格的な九州の植物、昆虫図鑑のシリーズ出さないかな。

nangokukamomeduru03.jpg
OLYMPUS E-1 / ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 MACRO

それからしばらくして行ってみると、こんな実がなっていた。花の割に大きな実だ。

なかなかスッキリと晴れてくれない鹿児島の空だったが、今日は久しぶりに良く晴れた。
それでも完全に秋の空にはなりきれていなくて、まだ夏の面影が色濃く残っている。鹿児島のヒガンバナの咲く頃というのはいつもそんな感じだ。

higanbana07.jpg
Canon EOS 20D
TAMRON SPAF11-18mm F4.5-5.6 DiII

ヒガンバナと秋の空と題するにはかなりドギツイ写真になってしまったが、鹿児島じゃこんなもの。特に日中の暑さを考えると10月の中頃までは夏なのかも知れない。それでも太陽が雲に隠れて風でも吹けばかなり気持ちよい気候になってきた。ちょっとした木陰でお昼寝をしたい気分だ。

たまには白いヒガンバナでも・・・ってまたヒガンバナかよ!(笑)

higanbana06.jpg
OLYMPUS E-1 / ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 MACRO

九州には多いとされる白いヒガンバナ。一般にシロバナヒガンバナと言われるが、黄色いショウキズイセンと赤いヒガンバナの交雑種だとされているので厳密にはヒガンバナではないということだ。確かに花びらの幅が普通の赤いヒガンバナよりは広く、ショウキズイセンよりは狭い。

交雑といっても、日本にあるヒガンバナとショウキズイセン同士ではどちらも種を残せないそうだ。日本のヒガンバナが3倍体であるのが理由だと言うのだが・・・このへんの理屈がイマイチよくわかっていなかったりする。生物学の基本も少し勉強しないとね。

と言う訳で、白いヒガンバナは中国において2倍体のヒガンバナとショウキズイセンとの交雑によって出来たものが古い時代に九州に持ち込まれたのが日本における起源と考えられているようだ。

うーん、しかし・・・我が家のジャングルの隅っこにヒガンバナとショウキズイセンが植えてあるのだが、いつの間にか白いヒガンバナが咲いてるんだよなぁ。元は赤いヒガンバナだけだと思っていたのだが。私の記憶違いなのか、うちのヒガンバナは2倍体だったのか、はたまた母がどこかから掘ってきて植えたのか。

一番可能性が高いのは3番目か。でも本人は覚えてないし(汗)

今日もまたヒガンバナ。すっかりヒガンバナ祭りの状況を呈している(笑)

咲いたばかりのヒガンバナはつるつる、ぴかぴか。雨が降っても良く水を弾くし、晴れの日にはきらきら光る。

higanbana05.jpg
Canon EOS 20D
SIGMA 15mm F2.8 FISHEYE

私の記憶が確かなら、こういう状態を鹿児島弁で「きんごきんご」と言うそうだ。本来は人間の状態を表す言葉なのかな?あまり物に対して使われる例というのを知らないのだが。

鹿児島の人が鹿児島オリジナルと言い張る言葉の中には、実は九州一円で使われていたり、同源であろうという似た言葉が他県でも使われていることが結構あるのだが、この「きんごきんご」は他では聞いた事がないなぁ。あと「すんくじら」とか(笑)

どうにもこの季節になるとヒガンバナばかり撮りたくなってしまう。
これは張り出した木の枝の影で咲いていたヒガンバナ。葉の間から光が差し込み一輪の花を浮き上がらせていた。

higannbana04.jpg
OLYMPUS E-1 / ZUIKO DIGITAL ED50-200mm F2.8-3.5

何も光を遮る事の無い田んぼの畦に咲いているかと思えば、棚田と山の境界の日当たりの悪いところでも元気に花を咲かせているヒガンバナ。私が撮りに行くのはそうした田舎のなんでもないところに咲いているヒガンバナなのだが、こうして毎年写真を撮れるのは農家の方たちがちゃんと夏の終わりに草を刈ってくれているからだ。

もしこれらの場所が手入れされずに放置されていたとしたら、すっかり藪になってしまって撮影どころではないし、ヒガンバナも駆逐されてしまうだろう。

この時期になるとヒガンバナが咲くのを当たり前のように思っていたが、何年も同じ場所に通っていると年によっては草刈のタイミングが遅くてヒガンバナが刈られていたり、逆に藪に埋もれていたりということも有る。

そんな状態を見て初めて気がつく、当たり前じゃなかった事に。撮らせてもらっているのだということに。

朝露に濡れたヒガンバナに朝日が射してきらめく、そんな秋らしい朝がようやくやってきた。
花粉をまとったオシベも光の中で気持ちよさそうだ。

higanbana03.jpg
OLYMPUS E-1 / ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 MACRO

今年はヒガンバナの花期が微妙に遅れているのか、まだツボミの状態のものも多いようだ。早くに咲き始めた場所はせんだっての台風で傷んでしまったが、まだまだこれからという場所もあるので楽しみにしている。

ゴキヅル

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水辺でみつけた小さな白い花をつけた細いツル植物。
控えめな印象だったのだが、近くで良く見てみると花弁のように見える咢片が互い違いに出ているからか、小さいながら繊細な形をしていた。

gokiduru01.jpg

ウリ科っぽくない高貴さすら漂わせる花だ、というと他のウリ科の花に悪いかな?

gokiduru02.jpg

葉と実。調べてみてわかったのだが、ゴキヅルの名前はこの実の形に由来するらしい。なんでもこの実、蓋がパカッと外れるらしい。それで合器蔓というのだとか。

うー、しまった。そうと知っていれば試してみたのに。次に見かけたらぜひパカッと蓋を外してみたいものだ。

OLYMPUS E-1 / ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 MACRO

我が家の生垣の根元に植えてあるノカンゾウが次々と花を咲かせては散ってゆく。この花は一日で散ってしまうので毎日少しづつ配置が変わり、明日はまた違う構図となるだろう。

nokanzou02.jpg
OLYMPUS E-1 / ZUIKO DIGITAL ED50mm F2.0 MACRO

ノカンゾウのオシベの花糸は、まるで空に向かって手を伸ばしたシンクロナイズドスイミングの決めポーズのように見えて心惹かれる。

それは、何かを掴み取ろうと言うのではなく、天をたたえるが如く、そして自らもその高みへ昇って行こうとするが如く伸ばされた手だと感じられるのだ。

今日撮ったこの花も既にその姿をとどめてはいないだろうが、彼女の願いは叶っただろうか?

多分、叶ったか叶わなかったかというのは問題ではないのだ。そのように生きること、そのものに意味があるのだから。それを美しいと感じるのだから。

鹿児島は8月の終わりから、またしても日照不足気味だという。今まではぼんやりとうす曇りの蒸し暑い午前中、午後からはにわか雨という天気が多かったのだが、今日は肌寒さを感じさせる空気と、しとしと雨。秋雨前線の北側に入ったかららしい。

普通ヒガンバナが咲く頃になればカラッとした秋の青空が広がっているはずなんだが、どうも今年は調子が狂う。週間天気予報は相変わらず向こう1週間の天気を雨と曇りマークで埋め尽くしているし。

higanbana02.jpg
Canon EOS 20D / EF100mm F2.8 MACRO USM

水弾きの良いヒガンバナの若い花。雨に濡れても玉になってくっ付いているだけだ。
今年はこういうシーンばかり撮ることになるのかな?うーん、やはり青空が欲しいなぁ。

フヨウ

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この秋らしからぬ曇天続きは一体どうしたことか。週間天気予報では1週間先まで曇りと雨だ。

そんな薄ぼんやりとした太陽の下、フヨウの花が柔らかなピンク色を見せてくれている今日この頃。ハイビスカスの鮮烈な赤も素敵だが、このピンク色をみると少しホッとした気分になる。

huyou01.jpg
Canon EOS 20D / EF100mm F2.8 MACRO USM

このフヨウの葉っぱにはフタトガリコヤガの幼虫が沢山ついていた。フヨウとかムクゲを食草とする種類だ。モシャモシャと葉っぱをかじっている幼虫に近付くと動きを止めてじっと待っている。結構派手な模様なのだから動かないくらいでは誤魔化しようもなないだろうに・・・。ってか毛虫なんか取って喰わないから安心してくれ!と教えてあげたい気分だ(笑)

と、ここまで書いたら幼虫の写真も載せるべきなんだろうが・・・見たい人いるかな?

秋雨前線ということなのか、このところぼんやりとした天気が続いている。薄日ながら蒸し暑い日中だが日陰に入れば風は随分と涼しくなってきた。林道の道端ではヌスビトハギやキンミズヒキといった花が咲き始め秋の気配が濃厚になってきたようだ。

平地ではもう少し先になるだろうが、林道のちょっと高いところではゲンノショウコが咲き始めツユクサの青との競演を見せてくれている。

gennosyouko02.jpg
Canon EOS 3 / EF100mm F2.8 MACRO USM
Kodak EBX
Minolta Dimage Scan Dual II

久々にフィルムで。あまりに撮らないものだから冷蔵庫の中で期限切れを迎えていたフィルムだが特に問題はないようだ。とはいえフィルムは生ものなので早く撮ってしまわないといけない。

エゾミソハギ

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トンボ探しの水辺でミソハギの花が咲いている、と思って深く考えずに撮っていたのだが図鑑で確認してみると茎や葉、萼片などに短毛があるのはエゾミソハギという種類らしい。ミソハギの葉は茎を抱かないがエゾミソハギの葉は茎を抱くそうだが・・・葉を撮っていなかった。

知っている花だと思ってたかをくくっていると時々こういう落とし穴がある。まだまだ修行が足りないようですな。

misohagi01.jpg
Canon EOS 20D / EF100mm F2.8 MACRO USM

調べついでに図鑑の説明を読むとミソハギ、エゾミソハギのオシベ、メシベには長中短とあってその組み合わせによって3タイプの型があるそうだ。なるほどこの写真の花は中メシベに長、短オシベの組み合わせになっているが、他にも長メシベに中、短オシベのタイプと短メシベに中、長オシベのタイプがあるらしい。

そうと判れば3タイプともコンプリートしたいと思うのが人情なのだが、そろそろ花期も終わりに近いので見つけられるかどうか。

9月になったが鹿児島はまだまだ蒸し暑くて参ってしまう。確か今年の9月は残暑厳しいと言っていたはずだ。日中暑いのは仕方ないとして、朝晩くらいは早く涼しくなって欲しいものだと切に願う。

夕立の後、オシロイバナが咲いて西日が射す。
夕立の後なのだから涼しくなってるかと思いきや、西日に照らされたアスファルトからはモヤモヤと湯気が上がっていて更にムシムシ。

osiroibana02.jpg
Canon EOS 20D / EF100mm F2.8 MACRO USM

2010年3月

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